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外務省

ロシア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000013-san-int


原子力供給国グループ(NSG)について
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040528-00000023-scn-int
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-25 21:02 | 国際情勢

北朝鮮問題

六者協議の参加国はアメリカ、日本、韓国、ロシア、中国、北朝鮮となっています。ニュースを見ているとアメリカ、日本、韓国は緊密に連携していると伝えられています。

 朝鮮半島をめぐる様々な状況は、日清、日露戦争の頃に戻っていると見ることが出来ます。それぞれがこの半島への影響力をめぐって駆け引きをしている状況です。なぜ、北朝鮮の核兵器が問題になるのか?その直接の(あるいは明示されている)原因は、自国の安全に重大な影響を及ぼすからです。

 しかし、明示されていない本当の原因は、核を保有することによって、朝鮮半島が独立の勢力になることを防ぐことにあります。この半島が核を保有すればアメリカ、中国、ロシアが自国に有利な影響力を振るいにくくなるからです。

 話は、戻りますが6者協議といっても、主だったプレーヤーはアメリカ、ロシア、中国です。100年前と状況は似ていても、日本はその中にはいないと見るのが、多分、謙虚な見方だと思います。なぜなら、敗戦によって日本は独立した勢力と見ることは出来なくなったからです。

 そう考えると、日本が協議の中に入っているというのは非常に意味があります。日本から見ると、駆け引きの実際の主体というよりも、これからの日本のあり方を決めるという意味で重要だと思うからです。  今回の訪朝の基盤は、アメリカの軍事的な努力(臨検のような)を基礎として、その上に日本の軍事上の努力とそれを支える世論の動きにあるように思います。ただ、臨検には、現場における熟練が必要なはずです。これからは法律で用意された事柄が有効に機能するようにしていくことが必要だと感じます。現在、読んでいるクラウゼヴィッツの文章には次のような内容のものがあります。

 「個々の戦術的勝利(実際の戦闘、あるいは軍事力の存在によって相手が行動をやめること)の上にのみすべての戦略的戦闘組み合わせが依存している。」 

 非常に単純に言うと、結局何事も地道な事の積み重ねだということなのかもしれません。とすると、今回の訪朝では制裁措置の発動はしないという言葉が出たので地道な努力が打ち消されてしまったと考えることが出来るかもしれません。
 
 確かに日本は様々な軍事上の努力をここ数年の間してきましたが、果たして核について実質的な結果を残せるような力が日本にあるのかどうかは疑問です。


この文は私が作っているページにも載せています。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-22 22:54 | 国際情勢
 アテナイの劣勢が、アテナイ人でさえも実感するようになった時に現われた考え方です。この「後でまた変革すればよい」という考えは、敗戦が濃厚になり国内の統治体系が力で変えられてしまう場合には、常に出てくるものだろうと思います。

 この文脈では、民主制から寡頭制への圧力が強まっている中で、民主制によって恩恵を受けていた人たちが一度は受け入れ、その後また変革すればいいじゃないかという形で現われています。

 また、この時の状況として、前回のように、ペルシアとの関係を良好にするため政体を変えるのが望ましいという考慮が働いています。(ペルシアは王政で少数支配の形を採用しているため)

 民主制→寡頭制の場合、民主制で恩恵を受けていた人たちはその集団における多数派ですが、寡頭制支持者とは違い何か強いつながりがあるわけではありません。ですから、多数派は個別に攻撃を受け、政治的生命を失っていきます(この本の中では暗殺という手法も使われています)。

 国内的には民主制、対外的には他のポリスの民主制支持者を支持しペルシアに対抗することというアテナイ強大化の要因を捨て去ったとき、アテナイは敗れ去りました。

 何が現在の自分たちを作り上げているか?この要因をつかんでおかないと大変なことになるということなのかもしれません。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-14 13:07 | ツキジデス:『歴史』読解

勢力均衡

 ツキジデスの『歴史』、第8巻では、ペルシア総督ティッサペルネスが登場します。第8巻では、すでにアテナイはシチリア遠征に失敗し、ラケダイモン側が艦船数で優位に立っています。

 重要な点は、ペルシア戦争で敗れはしたものの、ペルシア帝国はエーゲ海方面に依然として影響力を持っていたということです。アテナイの力が落ち、ラケダイモンが戦争を終結させるため以前より積極的に戦争を遂行している中で、双方がペルシア帝国との関係を良好にしようとしています。

 ティッサペルネスは、ペルシア王ダレイオス2世から小アジア方面の統治を任されている地位にあります。そして、イオニア方面からの貢納金を催促されています。イオニアはアテナイが支配していて、ティッサペルネスは徴税することが出来なくなっていました。そこにアテナイがシチリア遠征に失敗し、イオニアの支配を取り戻すチャンスが来ます。

 ティッサペルネスの考え方は、アテナイ、ラケダイモン双方の争いを永続化させ、両勢力を共に衰えさせるというものです。20世紀でいえば、チャーチルのドイツとソ連双方を争わせて共食いさせるという考え方と同じかもしれません。

 ただ、民主制においては、戦争が勃発した場合、同盟を必要に応じてころころと変えるのは至難の技です。民主制では戦争以前の対外的な行動において、この柔軟な姿勢を取っておく必要があるように思います。そして、国内の統治体系を危険にさらさないために戦争は避けたほうがいいというのが、今のところの印象です。

 しかし、国内に住む人々の利益を重視すれば、事態が悪化する前の働きかけは積極的に行うことが必要だと感じます。現在、アメリカでは9.11によって情報機関の影響力が衰えているように見えます。その代わりに、軍が対外的な行動において主導権を握っているように感じます。他国から見ると、どちらも嫌なものですが、アメリカ自身からみると、そして先ほどの考えからすると、軍よりも情報機関が優位に立った状態で、対外政策を考えたほうがいいように思います。

 
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-11 22:56 | ツキジデス:『歴史』読解

The Passion

パッションを見てきました。強烈でしたね。

 この時期のこの地域(ローマ)は、あらゆることが拡大していった頃にあたります。領土、概念、経済。。。イエスが生まれる前に、カエサルはガリアを征服し、ローマの城壁は撤去され、人々はより安全により遠くへ移動することが可能となっていきました。また、社会的階層が流動化し、奴隷から市民になり、努力と能力によって人生を築くことがより可能になっていく社会でもあります。

 その数百年前には、アレクサンドロスがインドにまで達し、交通の拠点と言う拠点にアレクサンドリアという都市が建設され、そこでは混血が進みすべてを1つにするという状況が始まっていました。

 そのまた数百年前、インドではシャカが仏教を広めていました。仏教という存在はアレクサンドロスの征服によって遠く地中海まで達していたはずです。

 ヨハネあるいはイエスが始めた活動やその思想も、そういう拡大の時期と一致しています。そして、現在の私たちが抱くキリスト教のイメージとは違い、この活動は若い人たちが推進し、きっとそのイメージは活気というか活発なという形容詞がぴったり来るものだったのかもしれません。ユダヤ教の教義が、劇的に拡大されて解釈されなおされています。

 それに比べ、私が毎年初詣に行く神社は特定の教義というものはなく、あえて教義というと、それは祈る人の気持ちに任されています。私はそれが好きです。

 韓国ではキリスト教が拡大しています。私はこの動きは悲しいことのように思います。変化は積極的に受け入れるべきですが、それは今まで自分たちが培ってきたものを生かした変化であるべきだと思っています。

 ヨハネやイエスの活動は、今までの姿を捨てることではなく、今までのものを土台として新しい解釈をすることによって成り立っていました。またそうでなければ、新しいものも生まれてこないでしょう。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-06 02:09 | 日記・読書・映画

攻撃と防御

 現在、クラウゼヴィッツの防御(第6編)に取り組んでいます。それと同時にツキジデスの1章23を読み比べてみるとツキジデスのほうが捉え方が漠然とですが広いものとなっているように感じます。

 クラウゼヴィッツは、ここでは戦争はすでに発生していて、その内部のことを記述していると考えて読んだほうがいいように思います。一方、ツキジデスのこの部分は物理的なことだけではなく、勢力の伸張まで視点を広げ精神的にどちらが押されているかを強調しています。

 攻撃と防御を見るときには、物理的・精神的なもの両方を視野に入れて考えたほうがいいように思います。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-03 11:10 | クラウゼヴィッツ:戦争論読解

地図の見方

 最近、地図が脚光を浴びています。資源、宗教。。。を地図上にグラフで示しているのが特徴だと思います。

 このツキジデスの『歴史』においても、馴染みの薄い地名を懸命になって調べながら読み進めてきました。この時、感じるのはギリシアにおけるペロポンネソス戦争は現在の感覚でいうと非常に限られた空間で行われている戦争ということです。

 この場合、こんな狭い地域で行われた戦争で現在を推し量れるものではないだろうという意見も出てくるのではないかと思いますが、逆にこの地図を自分の持っている世界地図と同じ大きさに拡大して物事を見てみるのも1つの見方だと思うのです。

 なぜなら、この戦争はユーラシア大陸内陸部で行われているものではなく、陸地あり海ありという点で、現在の世界の見方と非常に似ている部分があると思うからです。

古代ギリシア - 地図で読む世界の歴史
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by Naotaka_Uzawa | 2004-05-02 01:55 | ツキジデス:『歴史』読解

For Future Reference代表。編集者、ストーリー分析など。執筆に挑戦する方とご一緒に活動しています。ブログでは仕事とは少し離れて大学時代から関心のあった国際情勢や哲学、関連書籍について発信しています。


by Naotaka_Uzawa
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