『プラトンの呪縛』

私の手元に『プラトンの呪縛』という本があります。

 この本では、プラトンはその時代ごとに様々な評価を受けてきたが、結局プラトンの言っていることは「警告者」としての役割であるというような内容なのだろうと思います。

 前回の記事では、プラトンはラケダイモン側と連動していたと書きましたが、この本の中では「スパルタに対抗して『自由で、有機体的で生き生きとした国制』の大切さを擁護した」そうです。そして、「(テミストクレスからペリクレスに至る)海洋政策に反対し、大衆の支配を批判した」そうです。(32ページ)

 私が、反応しやすい言葉は、海洋政策に反対し。。。という部分です。

 『テミストクレス』の第1章マラトンの戦いでは、ペルシアに打ち勝ったマラトンの戦いを起源にもつアテナイ陸軍主義とこの海洋政策にはそうとうな摩擦があったとかかれています。

 当時の陸軍の主力は重装歩兵で、自前で装備をそなえることができる富裕層がその中心をなします。当然、この富裕層は少数派です。これに比べてペロポンネソス戦争当時のアテナイ海軍はそのこぎ手を大衆に依存し、国庫から給与を得ていました。

 プラトンは富裕層に属し、その環境がプラトンの考え方に大きな影響を与えたと考えることは可能だと考えられます。

 私が作っているページでは「海空軍の拡張が必要では?」という文を時々書きますが、ここいらに私のプラトンに対する見方の基礎があるように思います。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-07-22 23:57 | 哲学・科学

For Future Reference代表。編集者、ストーリー分析など。執筆に挑戦する方とご一緒に活動しています。ブログでは仕事とは少し離れて大学時代から関心のあった国際情勢や哲学、関連書籍について発信しています。


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