ツキジデス 『歴史』 その二

 『歴史』を読んでいて、その全体を流れる雰囲気をどう感じたかを2,3記しておこうと思います。

①力関係(勢力の大きさ、その変化など)を直視している。

明示された理由(現在で言う国際法やその時代に特有・支配的な考え方)と本当の理由(生存や欲望など)を分けて、本当の理由をつかもうとしている。  

②しかし、力の行使には何かしらの「自制」や「慎重さ」が必要。
   
シチリア遠征の失敗や、ペリクレスの影響から生まれているものだと思う。
   
また、自国の存立基盤、人々が納得する限界はどこか、結局は力が大切だがそれでも運不運があり謙虚な姿勢を保つことが必要、というような見方が自制・慎重さを考えるとき重要なポイントだと思う。

③人間についての見方。

ある1つの集団は、常にある事柄において分裂している。
   
人間の欲望(理想も含めて)がたどる経路について、とても冷静な態度で眺めているように感じる。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-06-10 01:52 | ツキジデス:『歴史』読解

For Future Reference代表。編集者、ストーリー分析など。執筆に挑戦する方とご一緒に活動しています。ブログでは仕事とは少し離れて大学時代から関心のあった国際情勢や哲学、関連書籍について発信しています。


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