日本の太平洋側

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米ロ原子力協定を凍結 グルジア侵攻への対抗措置(2008/09/09、共同)

「遺憾だが、現在の状況下で協定を推進するのは適切ではない」
「展開を注視しながら状況をあらためて検討する」
(アメリカ、ライス国務長官)
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テレビを見ているとアメリカとロシアが協力できる余地はないようにも思えますが、「あらためて検討する」というコメントから何か別のことを感じます。


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ロシア:ベネズエラに軍駐留へ 米のグルジア支援に対抗か(2008/09/08、毎日)

「我々がハリケーン被害への人道支援目的でカリブ海沿岸諸国に軍艦を派遣したら(米国は)どうするだろうか」(ロシア、メドベージェフ大統領)
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少し前、米軍の再編成ではグアムが重要だと取り上げられていました。

その当時、これを読んで抱いたイメージはただラインが後退するというものでしたが、大西洋も含めて考えるとまるで腰掛けられた風船のように太平洋が圧迫されているようにも感じます。

カリブ海と言えば、その近くにはパナマ運河があります。

恐らく、ロシアの艦船がこの地域に来るかもしれないというニュースだけでカリブ周辺の国々の様々な勢力に刺激を与えているのでしょう。


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アルゼンチンとブラジル、ドルを介さず貿易決済 新制度合意(2008/09/09、日経)

ブラジルのルラ大統領とアルゼンチンのフェルナンデス大統領は8日、ブラジリアで会談し、二国間の貿易決済に米ドルを介さず自国通貨を用いることで合意した。10月6日から試行する。中小企業による輸出促進に加え、「将来的な通貨統合への一歩」(ルラ大統領)として周辺国にも参加を呼びかける。・・・・・
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by Naotaka_Uzawa | 2008-09-10 01:15 | 国際情勢

イラク駐留米軍:2月までに8千人削減、アフガンシフトへ(2008/09/09、毎日)

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緊迫グルジア:識者に聞く 台湾東呉大学政治学科主任、羅致政氏(2008/09/05、毎日)

ロシアは南オセチアとアブハジアの独立を承認したが、台湾問題を抱える中国にとってマイナスとはならない。米露の対立構図は中国の重要性を高める。グルジア紛争は遠いところの出来事だが、台湾も影響を受けることになる。

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一度起こってしまえば、次々と同じ事態が発生していきます。コソボの事例は、もう消すことは出来ず、例外扱いもできなくなりました。

アメリカの力は衰えていく、中国の力は増大していくと言われている中、この流動的な状態が落ち着くまで「領土保全の原則」は今までのような信頼を置ける原則ではなくなってしまうはずです。

私たちは、これから同じようなことが他の場所で起こったとき、どの地域は認め、どの地域は認めないのか、認めた場合その地域の独立をどの程度支援できるのか、限界はどこかを考えていかなければならないのでしょう。

台湾で同じ事態が発生する場合に備えて、日本なりの方法で中国内陸部と中央アジアの混乱に関与する必要があるように思えました。そして恐らく関与のあり方は安定のためではなく混乱を引き起こす方向にあるように思えます。

インドは現在、両方の勢力から必要とされる絶好の位置にあるように思えます。米印原子力協定をめぐる日本の立場は、台湾側と中央アジア側両方において日本にとって有利となるような見返りが必要だと思います。
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by Naotaka_Uzawa | 2008-09-09 12:10 | 国際情勢

【グルジア紛争】南オセチア独立承認 露が支持取り付けへ 上海協力機構首脳会議 (2008/08/28、産経)
社説:「新たな冷戦」 米露首脳会談で打開を図れ(2008/08/28、毎日)
グルジア問題「ロシアの役割支持」 上海協力機構が首脳会議(2008/08/28、日経)



●「ヨーロッパ協調は最終的には東方問題によって粉々に打ち崩されることとなった。」
(『外交(上)』、キッシンジャー、第4章ヨーロッパ協調114p)⇔グルジア紛争勃発後の露ルーブル安は限定的、米ロ対立は鎮静化の見方(2008/08/22、ロイター)



●畔蒜泰助氏によれば、「海洋国家対大陸国家」というテーマを緩和するために日本は一定の役割を果たすことが出来るそうだ。(『「今のロシア」が分かる本』、223p)

日露投資フォーラム日露貿易投資促進機構

→地政学の本を読んでいると、数々の主観が紛れ込んでいるにもかかわらず、基本的な立場は地理が人間に与える影響は計り知れないというもの。「政策の決定は政治・経済の状況が大きな要素だが、そもそもそれは地理によって決定されている」(『平和の地政学』76p)



 ところで北極海が航海可能になりつつあるという状況はロシアのポジションにどのような変化をもたらすのだろうか。これも「海洋対大陸」というテーマを緩和する要素だろうか。北極海の状況は、ロシアとアメリカの関係が「基本的には敵対的だがある程度協力」から「基本的には協力し合える国だが部分的に敵対している」という風に見方を変えることができる可能性を秘めているようだ。



 ただ、シベリアを失ってしまうという恐怖は強くなりそうな気がする。



●ヨーロッパ各国と中国との関係は、EUとしてまとまって交渉できるほうが立場が強く、ばらばらに交渉した場合、経済的利益のために中国をより重視しなければならなくなる。そうなると日本と中国との問題はすべて中国に有利に働く。
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by Naotaka_Uzawa | 2008-09-01 09:15 | 国際情勢