「正義は力の等しい者の間でこそ裁きができるのであって、強者は自らの力を行使し、弱者はそれに譲る、それが人の世の習いというものだ。」

 第5巻のメロス人とアテナイ使節のやりとりのなかで出てくる一節です。解説によるとツキジデスはアテナイの道徳的なものの見方の退廃を批判的に捉えているとの事です。

 ツキジデスは、ペリクレスが活躍していたアテナイの全盛期にその生を受け、ペリクレスのものの見方に親近感を抱いていたと言われています。

 ペリクレスは「冷静を保ち、海軍に意を用いて、戦争中は支配圏の拡大を求めず、ポリスに危険を招かないように」という原則に従ってスパルタ及びその同盟国との戦争に臨みました。しかし、アテナイ人の気質は積極的なものです。メロスでの出来事の後、アテナイはシチリア島全域を支配しようとして失敗し艦隊は全滅します。

 以前、『ネオコンの論理』を読んだときのあの簡潔さはツキジデスが批判的に捉えている見方に似ているものかもしれないと思いました。

 新保守主義者と言われている人たちの、思想的支柱となっている人たちはツキジデス等の古典をよく読み、外交の参考にしていると言われています。彼らがどのようにツキジデスを読んでいるのか、聞いてみたいような気がします。

 現在のアメリカは、「支配圏の拡大を望まず、危険を招かず」という原則を貫き、同盟国民のアメリカに対する求心力を維持する努力がもっと必要だと感じます。

 さて、ツキジデスコーナーをどのようにしていこうか。。。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-04-26 22:13 | ツキジデス:『歴史』読解

付き合い方

 いろいろな事でもいえることかもしれませんが、ある関係・交渉が1つのルートしかないというのはあまり良くない事ですね。どんなことをするにも、このルートしかないことになれば、いいように支配されてしまうでしょう。

 例えば、日本とアメリカの関係、中小企業と大企業の関係などもその典型的なものといえるかもしれません。

 この時、力関係が有利なほうは関係を独占しようとし、弱いほうはなるべく広く関係を求めるということになるでしょう。中小企業で成功したところは、この関係の分散に成功したところだと見ることが出来るかもしれません。

 多分、日本の外交を考える上で、アメリカとの関係をどのように設定していくかが最も重要なことの1つであるように感じます。実態は、実際の力関係に比べて日本の世界との関係は広く分散しているのか、それとも必要以上にアメリカに依存しているのか?

 一度、このことについて実際に実務に携わっている人の話を聞けたらいいのですけどね。いずれにしても、軍事に関する研究・開発、そして輸出についてはなんとか関係を分散させたほうがいいと思います。

 その上で、アメリカとの同盟強化が出来ればそれが一番いいような気がします。しかし、これももしかしたら高望みなのかもしれません。「調査」のところで調べていきたいと思っています。
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by Naotaka_Uzawa | 2004-04-19 01:24 | 国際情勢

中-台-米関係

  • 4/4

  • 台湾関係法という言葉は、新聞等でよく聞きますが、結局そのまま聞き流していました。そこで、見つけたページをリンクしておきます。台湾関係法

     Newsを調べていたら、台湾が日本に対してアメリカと同様の基本法を作ってほしいとの要望があるようです。どう考えればいいのか、少し考えてみたい。


    ポイント(だと思う)

    (国際法)
      ①国家承認とは?
      ②「尚早の承認」、内政干渉

    (アメリカの国益)
      ③台湾関係法
      ④西太平洋の覇権

    (日本の国益)
      ⑤中華人民共和国との経済的関係
      ⑥日本の海上から得ている利益の安全

    (中華人民共和国から)
      ⑦台湾の独立 → 中国内陸部の自治区の動揺 → 国の分裂
      ⑧南シナ海

  • 7/26

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040726-00000011-san-int
    中国「戦闘装備の保障条例」発効 陸海空軍とミサイル部隊 台湾にらみ統合作戦


  • 6/21

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040621-00000014-san-int
    台湾へのイージス艦配備 米高官「2011年にも可能」 


  • 6/13追加

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000011-san-int
    台湾海峡における中国軍の動き

    2015年が、日本と中国の戦力比を見るとき、重要な年だと言われています。これは中国の動きを日本が押しとどめることが出来なくなるという意味において重要なんだということだと思います。

     この場合、東アジア、東南アジア一帯が中国の影響力の中に含まれるようになります。

    Naotaka Uzawa - 牛丼(日本の国益)


  • 5/22追加

  • 台湾の情報収集衛星
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    by Naotaka_Uzawa | 2004-04-04 18:00 | 国際情勢