ロシア―軍事費の元手
2004年 08月 15日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040817-00000007-san-int
露政権、エネルギー業界再編 「石油」国家統制へ ユコス吸収し新国営企業
この記事では、国家統制が非効率なもので税収が増えても、それが国の発展につなげられるかは疑問という部分が重要だと思います。これは、下記の軍備の近代化においても重要な視点になると思います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040814-00000008-san-int
露、軍備を近代化 原油高背景に調達費4割増
この記事では、ロシア軍の軍備調達予算の元手がどのようなものなのかに、私は注目しました。アメリカとの冷戦に終止符が打たれた理由の一端をここで窺い知ることが出来ます。
そして、原油価格は乱高下するので、この元手は非常にもろい基礎の上に成り立っていると思われます。
しかし、うまく軍の近代化を成功させて、向上した軍事技術を輸出できるようになれば、もろい基礎もなんとか克服できると考えることも出来ます。
では、その輸出対象はどこになるのだろうか?
私が登録しているメールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」では、
「ロシア・中国・EUはアメリカの現在の姿にうんざりしている。アメリカの力を弱めて、ロシアは世界を動かす1極に入ろうとしている。しかし、ロシアは中国を恐れているし信頼していない。」と書かれていました。
ロシアの姿勢が仮にこのようなものだとすると、中国・EUを比べるとEUのほうが輸出先として認定しやすいのかもしれません。
ロシアはEUの東方拡大に警戒感を抱いていると言われています。しかし、ロシア・ドイツ間で兵器の共同開発をするという記事もあります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000020-kyodo-int
独ロが兵器共同開発へ 第三国輸出も視野
ドイツは、EUの中心です。そして、「EUの東方拡大」は事実上ドイツの影響力の東方拡大なんだろうと思います。ロシアは中国よりもEUのほうを信頼していると読めるかもしれません。
ただし、EUについては次のような記事がありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040815-00000004-san-int
EUの対中武器輸出解禁 米政府、懸念強める 関係修復に障害?
結局、中国に武器が流れることになります。EU・アメリカの交渉はどうなるのだろうか?
by Naotaka_Uzawa
| 2004-08-15 13:08
| 国際情勢