ある民族の話

ファイサル:「我が軍をイギリス軍の配下に置くのが大佐の狙いかね?」

ロレンス:「その通りです。」

ファイサル:「やむを得ない。トルコには最新式の大砲がある。しかし不安だ。心配でならん。イギリスは荒れた土地にも貪欲だ。アラビアも欲しいらしい。」

ロレンス:「拒否すべきです。」

ファイサル:「君はイギリス人だ。忠誠心がないのか?」

ロレンス:「祖国にも他にも忠実です。」

ファイサル:「イギリスにもアラビアにも?可能かな?君も砂漠を愛するイギリス人の1人だな。ダウティ、スタンホープ、ゴードン将軍。アラブは砂漠を愛さん。水や緑を愛する。砂漠には何もない。必要なものはだ・・・君たちはアラブを軽く見てるのか?無力で愚かな民族にすぎない。貪欲で野蛮で残酷だと。知っているかね、ロンドンが村落だった昔、コルドバには街灯があった。」

ロレンス:「はい、偉大な民族です。」

ファイサル:「9世紀前の話だ。」

ロレンス:「今や再興の時です。」

ファイサル:「父はそのためにトルコに宣戦した。私の父だ。イギリス人ではない。だが父は老齢だ。そして私は消えたコルドバの花園を求める。そのためには戦わねばならん。再興にはイギリス人が必要なのだ。あるいは・・・人力の及ばぬ物がいる。奇跡だ。」
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by Naotaka_Uzawa | 2010-09-25 20:11 | 日記・読書・映画